こんにちは!むー(@muev_v)です。
薬膳マイスターの資格持ってます♪
1月7日は人日の節句・七草がゆの日ですね!
- 1年の無病息災を祈る
- 年末年始のごちそうで疲れた胃を休める
そんな意味合いの行事食なので
私もいちおう毎年作るんですが、
ぶっちゃけどれがどれだか分かってないと
今年になって気付いたのでまとめてみました⭐︎

薬膳マイスターとは…
一緒にお勉強して
楽しく縁起かつぎましょう♪


七草がゆには何が入ってる?材料と覚え方


まずは基本!
7種類の野草は和歌で覚えることができます▼
せり なずな
ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ これぞ七草



七草がゆの「ななくさ」って
七種とも表記されるよね!
七草の種類と薬膳の効果





はこべらとほとけのざは
お花無いと見分け超厳しい!
(※茎がフラッとしてる方がはこべら)
以下、それぞれの野草についてです▼
せり(芹)
数少ない日本原産野菜のひとつで
一箇所から競り合うように生えることから
名付けられた「せり」
薬膳的には熱を取って水分の代謝を良くする効果があるといわれます。
せりの薬膳的効果
体質:気滞・瘀血・陽熱・気虚
五性:涼
五味:甘・辛
帰経:肺・肝・膀胱
- 風邪の熱さまし
- 貧血・高血圧予防(ビタミン・鉄・カルシウム)
- 肩こり・首こりの緩和
- ストレス緩和(香り・苦味成分によるもの)



根っこまで美味しいので
よく洗って使ってね!
なずな(薺)
別名:ペンペン草・三味線(しゃみせん)草
一説には、撫でたいほど可愛い花(撫で菜)がその名前の由来のなずな。
撫でて穢れを取り除く意味があるとも言われています。
なずなの薬膳的効果
体質:気滞・水毒・陽熱
五性:涼
五味:甘
帰経:肝・脾・腎
- 水分代謝を促しむくみを取る
- 熱を冷ます
- 目の充血の改善
ごぎょう(御形)
七草の中ではいちばんマイナーな気がしますが
黄色いモコモコした花が可愛い野草です。
母子草(ははこぐさ)って言われた方がピンとくるかも。



葉っぱもフワフワして可愛い♪
すずな・すずしろを除けば
七草のなかではダントツで
見分けやすい気がする!
「御形」は「人の形」のほか
「仏の体」を表すので縁起が良いとされています。
現代では草餅といえばよもぎのお餅を指しますが、
平安時代の文献にはごぎょうを使っていたとの記載があるとか。
ごぎょうの薬膳的効果
五性:平
五味:甘
帰経:肺
- 咳・痰を除く
- 喉の腫れを引かせる
はこべら(繁縷)
現代名ははこべ。
茎に葉がたくさんついている様子から
繁栄の縁起かつぎに。



名前からして
はびこってる感ある…笑
私の買ったセットだと他の七草は
せいぜい1〜2本なのに
はこべらだけ緩衝材かな?ってくらい入ってた!
はこべらの薬膳的効果
五性:平
五味:甘・鹹
帰経:脾・胃
- 利尿作用によるむくみ解消
- 便秘や腫れ物の改善
ほとけのざ(仏の座)
正式和名は小鬼田平子(こおにたびらこ)なのですが、
葉の付き方が仏様の蓮座に似ていることから
命名されたほとけのざ。
黄色の花が咲くキク科の植物です。
その辺でよく見かける紫の花のほとけのざは
シソ科の別物で食べられないので注意!



これ私知らなかったよ…
はこべらより茎が太いくらいで
似すぎでは…?と思ってたら
私が思ってたほとけのざと別物だった★
ほとけのざの薬膳的効果
- 胃や腸の働きを助ける
- 喉の痛みを和らげる
すずな(菘・鈴菜)
すずなは蕪(かぶ)の昔の呼び方で、
神様を呼ぶ鈴の意味を持つそう。
葉っぱも美味しく食べられます。
すずなの薬膳的効果
体質:気滞・陰虚
五性:平
五味:辛・甘
帰経:胃・肝・腎
- 消化不良・便秘の改善
- 高血圧・のぼせ・イライラ・熱を持った腫れものの改善



消化酵素のアミラーゼが豊富という点では
すずしろ(大根)に似てるんだけど
かぶは平性・大根は涼性なんだよね
冷えが気になる時はかぶがオススメ!
すずしろ(蘿蔔・清白)
いわゆる大根のこと。
その実の白さから潔白を意味する縁起物です。
かぶによく似てますが大根は涼性。
喉が痛い時にハチミツに漬けた大根の汁を飲んだりしますが、
大根の熱や痛みを取る作用を期待してだったりします。



実際よく効くから作ってみて〜
皮を剥いて小さく切った大根に
蜂蜜かけて水分が出てくるのを待つだけ!
すずしろの薬膳的効果
体質:気滞・陽熱・水毒
五性:涼
五味:辛・甘
帰経:肺・胃
- 胃腸の調子を整える
- 熱や喉の痛みを取る
- 咳や痰の改善
- お腹の張りやむくみの改善
七草がゆの作りかた


七草がゆの材料
- 七草 1パック
- お米 1合
- 水 1200ml
- 塩 小さじ1
- お米2合と水を鍋に入れる
- 中火で沸騰させ、沸騰した時点で焦げ付かないよう混ぜる
- 蓋をして30〜40分ごく弱火で煮て白がゆを作る
- 別の小鍋に湯を沸かし、洗って食べやすく切った
すずな(蕪)・すずしろ(大根)が半透明になるまで茹でる - 残りの七草を入れてさっと茹でる
- 小鍋の中身をざるにあけて水にとり、軽く絞ってきざむ
- 白がゆに⑥を混ぜて、塩で薄く味をつけたら温め直して完成!



なんか七草少量だし
そこまで灰汁出ないんじゃ…?とも思ったけど
一応ハレの日の料理だし
野草に含まれるシュウ酸も気になるので
別ゆでにしてね…★
\あんなに見分けの話をしたのにきざんだら完全に一体化⭐︎笑/


縁起かつぎのほか
薬膳的には大きなくくりで
- 風邪の諸症状の緩和
- 胃腸の働きの強化・消化促進
に効果があった七草がゆ。
行事食を楽しんで寒い時期を乗り切っていきましょう♪



みなさま1年
元気で過ごせますように!