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二十四節気「立秋(りっしゅう)」と七十二候
「涼風至(すずかぜいたる)」
「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」
「蒙霧升降(ふかききりまとう)」
についてまとめています。
暦の上では秋が始まりますが、実際にはまだまだ厳しい暑さが続くころ。
旬の食べ物やアロマ、お片付けなど、残暑の疲れをいたわりながら、小さな秋を見つけて楽しむヒントをご紹介します。
▼立秋の一つ前、「大暑」の記事はこちら

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立秋とは?2026年の立秋はいつ?

二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年を24等分した季節の目安となる暦。
立秋は二十四節気の13番目にあたり、暦の上では秋の始まりです。
2026年の立秋は、8月7日(金)から8月22日(土)です。
2026年は8月7日20時43分に太陽黄経が135度となり、立秋を迎えます。(国立天文台/暦要項より)
1787年出版の「こよみ便覧」によると、立秋は「初めて秋の気立つがゆへなれば也」。
秋の気配が初めて現れ始める時期、という意味です。
とはいえ、立秋を迎える8月上旬は、実際には一年でも特に暑さが厳しいころ。
「今日から秋です!」と言われても、
どっちかっていうと、夏のど真ん中を感じてしまうんですけど……?と思ってしまいますよね。
立秋は、急に涼しくなる日ではありません。
日が少しずつ短くなったり、夕方の風にほんの少し涼しさを感じたり、空の雲や虫の声が変わったり。
厳しい暑さの中に、徐々に秋の気配が混ざり始めるころです。
また、立秋を過ぎると、季節の挨拶は「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に変わります。
暦の上では秋になっても、しばらく暑さは続きます。
引き続き熱中症に気をつけながら、無理なく季節の変化を探してみましょう。

個人的には早く!
早く秋の気配を見つけたい!!笑
2026年立秋の七十二候


七十二候(しちじゅうにこう)は、二十四節気をそれぞれ3つに分け、約5日ごとの自然の変化を表した暦。
立秋の七十二候は、
初候「涼風至(すずかぜいたる/りょうふういたる)」
次候「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」
末候「蒙霧升降(ふかききりまとう/のうむしょうこうす)」となっています。
涼風至|涼しい風が吹き始めるころ
立秋の初候は「涼風至」。
読みは「すずかぜいたる」「りょうふういたる」で、例年8月7日から8月11日ごろにあたります。
2026年の「涼風至」は、8月7日(金)から8月11日(火)です。
夏の暑い風の中に、少しずつ秋の涼しい風が混ざり始めるころ。
ここでいう「涼風」は、はっきりと涼しく感じられる風というよりも、厳しい暑さの中でふと感じる、わずかな風の変化を表しているようです。
日中は相変わらず猛暑でも、早朝に窓を開けたときや、夕立のあと、日が沈んでから外へ出たときに、
「あれ、昨日までより少し風が違うかも」と感じる瞬間があるかもしれません。
とはいえ、体感としてはまだまだ真夏。
季節感のために無理にエアコンを切る必要はありません。笑
室温や湿度を適切に整えながら、朝夕の風や空の高さなど、小さな季節の変化を探してみたいですね。
寒蝉鳴|ひぐらしが鳴き始めるころ
立秋の次候は「寒蝉鳴」。
読みは「ひぐらしなく」で、例年8月12日から8月16日ごろにあたります。
2026年の「寒蝉鳴」は、8月12日(水)から8月16日(日)です。
「カナカナカナ……」と、どこか物悲しい声で鳴くひぐらし。
主に早朝や夕方など、気温が少し低くなる時間帯に鳴くため、その声を聞くと夏の終わりを感じる人も多いのではないでしょうか。
名前に「寒」という字が使われていますが、寒い季節に鳴くセミという意味ではありません。
秋の気配を感じさせる涼やかな声から、「寒蝉」と表現されたと考えられています。
ちなみに、ひぐらしは秋になって初めて現れるわけではなく、地域によっては梅雨のころから鳴き始めます。
七十二候は生き物が実際に活動を始める日を厳密に示すものではなく、その鳴き声や姿が季節の象徴として目立ち始めるころを表したもの。
お盆のころ、夕暮れの中で聞こえるひぐらしの声には、にぎやかな夏のセミとはまた違った風情があります。
暑さで外に出るのがつらい日は、日が傾いてから少しだけ窓を開け、虫の声に耳を澄ませてみるのもよいかもしれませんね。
蒙霧升降|深い霧が立ちこめるころ
立秋の末候は「蒙霧升降」。
読みは「ふかききりまとう」または「のうむしょうこうす」で、例年8月17日から8月22日ごろにあたります。
2026年の「蒙霧升降」は、8月17日(月)から8月22日(土)です。
森や水辺などに、白く深い霧が立ちこめるころ。
「蒙霧(もうむ)」は、辺りを覆い隠すような濃い霧を表す言葉です。
昼間はまだ暑くても、朝晩の気温が少しずつ下がり始めると、空気中の水蒸気が冷やされ、霧が発生しやすくなります。
ただ、街中で暮らしていると、日常的に深い霧を見る機会はあまりないかもしれません。
山あいや湖、川の近くなどでは、早朝に水面や森を包む幻想的な霧が見られることがあります。
霧が立つ風景は美しいものですが、車を運転するときには視界が悪くなるため注意が必要です。
速度を落とし、車間距離を十分にとりながら、安全運転を心がけましょう。
「蒙霧升降」が終わると、次の二十四節気は「処暑」。
暑さが少しずつ落ち着くという名前のとおり、本格的な秋に向かって、季節がまた一歩進んでいきます。
立秋におすすめの食べ物と薬膳効果
立秋を迎えても、日中はまだ厳しい暑さが続きます。
夏の疲れが出やすい一方で、少しずつ空気の乾燥も気になり始めるころです。
薬膳では、立秋のころは
- 体にこもった余分な熱を冷ましながら、
- 喉や肌に潤いを補い、
- 暑さで疲れた胃腸をいたわること
が大切とされています。
そこで今回は、お盆の風景にもなじみ深い「なす」、みずみずしく潤いを補う「梨」、やさしい味わいで温かい料理にも取り入れやすい「冬瓜」をご紹介します。



旬の食材をおいしく取り入れながら、
残暑を乗り切っていきましょう!
なす|残暑のほてりを冷ます夏野菜


夏から初秋にかけて旬を迎える茄子(なす)は、立秋のころにも取り入れやすい食材です。
薬膳では体にこもった余分な熱を冷まし、暑さによるほてりや喉の渇きをやわらげる食材とされています。
水分を多く含み、さっぱりとした味わいなので、食欲が落ちやすい残暑の時期にもぴったり。
焼きなすや揚げ浸し、煮びたしなど、冷やしてもおいしく食べられますが、冷たいものばかりで胃腸が疲れているときは、お味噌汁や麻婆なすなど温かい料理にするのもおすすめです。
また、なすはお盆に作られる「精霊馬(しょうりょううま)」にも使われます。
きゅうりで作る馬は、ご先祖さまに早く帰ってきていただくための乗り物。
なすで作る牛には、たくさんのお供え物を載せて、ゆっくり戻っていただくという願いが込められているといわれています。
旬の味を楽しむだけでなく、季節の行事や昔からの風習にも触れられる、立秋にぴったりの食材です。
梨|残暑のほてりを冷まして潤いを補う


立秋のころから旬を迎え始める梨(なし)。
みずみずしく、暑さで食欲が落ちた日にも食べやすい果物です。
薬膳では、先ほどご紹介したなすと同じく涼性に分類され、体にこもった余分な熱を冷まし、喉や肺に潤いを与える食材とされています。
夏の暑さで喉が渇くときや、冷房の風による喉や肌の乾燥が気になるときにも取り入れたい食材です。
冷蔵庫でよく冷やした梨はおいしいですが、体を冷やす性質があるとされるため、お腹が冷えやすい人や胃腸が弱っている人は、食べすぎに注意しましょう。
また、昔から梨と蟹は食べ合わせがよくないといわれています。
どちらも体を冷やす食材と考えられてきたため、胃腸が弱い人は一度にたくさん食べないほうがよい、という昔ながらの知恵として伝えられてきたようです。
梨はそのまま食べるほか、すりおろしてヨーグルトに加えたり、生姜やはちみつと一緒に軽く煮たりしても楽しめます。
梨のさっぱりとした甘さは、まだまだ暑さの残る初秋のおやつにぴったりですね。
冬瓜|残暑の体をやさしくいたわる夏野菜


名前に「冬」という字が入っている冬瓜(とうがん)ですが、実は夏から初秋に旬を迎える野菜です。
皮が厚く、丸ごとであれば冬まで保存できることから、「冬瓜」と呼ばれるようになったといわれています。
薬膳では、体にこもった余分な熱を冷まし、水分の巡りを整える食材とされています。
水分を多く含み、味わいも淡泊なので、暑さで食欲が落ちやすい立秋のころにも取り入れやすい野菜です。
冬瓜というと冷たい料理を思い浮かべるかもしれませんが、だしを含ませた煮物や、鶏ひき肉のあんかけ、スープなど、温かい料理にもよく合います。
暑いからと冷たいものばかり食べて胃腸が疲れているときには、冬瓜をやわらかく煮た温かい汁物にするのもおすすめです。
冬瓜自体はあっさりとしているため、生姜や鶏肉、えび、油揚げなどを合わせると、うま味が加わって食べやすくなります。
体を冷やす性質があるとされるため、冷えやすい人やお腹の調子が気になる人は、生姜を加えたり、温かい料理で少量ずつ楽しんだりするとよいでしょう。
夏の名残を感じさせながら、少しずつ秋の食卓へ移っていく立秋のころ。
冬瓜のやさしい味わいで、残暑に疲れた体をいたわってみてはいかがでしょうか。
立秋におすすめのハーブとアロマ
立秋のころは、暦の上では秋を迎えても、日中はまだ厳しい暑さが続きます。
夏の疲れがたまりやすいうえ、お盆の帰省や家族の集まりなどで、普段とは違う予定が続くことも多い時期です。
そんな立秋には、明るくやさしい香りのスイートオレンジと、静かな時間に寄り添うフランキンセンスがおすすめ。
親しみやすい柑橘の香りで気分を切り替えたり、深みのある香りで心を落ち着けたりしながら、残暑の暮らしに心地よいひとときを取り入れてみましょう。
スイートオレンジ|季節の変わり目の気分転換に


スイートオレンジは、果実の皮をむいたときのような、みずみずしく甘い柑橘の香り。
親しみやすく、アロマテラピーを初めて楽しむ人にも取り入れやすい精油です。
夏休みやお盆などで生活リズムが変わりやすい立秋のころ。
暑さによる疲れに加えて、家族の予定や帰省、レジャーなどが重なり、なんとなく気持ちが落ち着かないこともあります。
そんなときは、ティッシュやアロマストーンにスイートオレンジ精油を1滴垂らし、甘く爽やかな香りを楽しんでみましょう。
スイートオレンジやグレープフルーツなどの丸い果実は、太陽を思わせる形から、その香りもお日さまのように明るい気分をもたらすといわれています。
また、小学生38名を対象に行われた研究では、スイートオレンジ精油の香りを嗅いでから100ます計算に取り組んだところ、水だけを嗅いだ場合に比べて計算ミスが減少する傾向が見られました。
さらに、「やる気がある」「きびきびしている」といった、気分の面にもよい変化が見られたと報告されています。
夏休みの宿題になかなか気持ちが向かないとき、お子さんと一緒に香りを楽しみながら、気分を切り替えてみるのもよいかもしれませんね。
※参考文献:熊谷千津・永山香織(2015)「小学生の計算力と気分に与える精油の影響」『アロマテラピー学雑誌』16(1)、7-14



ベタすぎてあまり人には言わないのですが
実は私はエッセンシャルオイルだと
スイートオレンジが一番好きです!笑
フランキンセンス|残暑の夜に心を落ち着ける香り


フランキンセンスは樹脂から採れる、深みのある穏やかな香りの精油です。
どこか神聖で落ち着いた雰囲気があり、慌ただしい気持ちを切り替えたいときや、静かに自分と向き合いたいときにおすすめです。
立秋のころは、お盆の帰省や家族の集まりなどで、普段とは違う予定が続くこともあります。
楽しい時間である一方、暑さや移動、人付き合いで、知らないうちに疲れがたまりやすい時期でもあります。
そんな日の夜は、ティッシュやアロマストーンにフランキンセンス精油を1滴垂らし、ゆっくり香りを楽しんでみましょう。
香りがくどく感じられる場合は、スイートオレンジやラベンダーと組み合わせると、やわらかく親しみやすい香りになります。
また、フランキンセンスは古くから美容にも用いられてきた精油で、現在も化粧水やクリームなど、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
香りを楽しむだけでなく、フランキンセンスを使った化粧品で、日々のお手入れに取り入れてみるのもおすすめです。
オーガニック精油のブランドとしてお馴染みのニールズヤードの大人気商品・フランキンセンスウォーターは、香りを楽しみながら使えるエイジングケア化粧水。
また、私が水仕事のあとや寝る前のハンドケアに一年中愛用しているのが、スチームクリームの「フランキンセンス&ざくろ」です。
乾燥が気になるときに使いやすく、上質な香りで肌のケアが楽しくなります。
フランキンセンス精油の香りが少し個性的に感じる方は、精油だけでなく、こうしたスキンケアアイテムから試してみるとよいかもしれません。



私の中ではフランキンセンスは
神聖で上質なご褒美枠…✨
立秋のお片付けは「食品庫・防災ストック」がおすすめ!


立秋を迎える8月は、暑さが続く一方で、台風や大雨への備えも気になり始めるころ。
この時期のお片付けには、食品庫や防災用の備蓄スペースを見直すのがおすすめです。
まずは、食品庫やキッチン収納に入っているものを一度確認してみましょう。
賞味期限が近い食品や、開封したまま忘れている乾物、暑さで品質が変わりやすい食品がないかをチェックします。
特に夏休み中は、そうめんや飲み物、お菓子などを多めに買い、収納がいつの間にかいっぱいになりがちです。
全部を大がかりに出す必要はありません。
「今日は飲み物だけ」「明日は乾麺とレトルトだけ」
と、小さな範囲に分けて見直すと、暑い時期でも無理なく進められます。
防災用の水やレトルト食品、缶詰、カセットボンベなども、期限や保管状態を確認しておきましょう。
期限が近いものは普段の食事で使い、使った分を新しく買い足すローリングストックにすると、食品を無駄にしにくくなります。
懐中電灯やモバイルバッテリー、乾電池、携帯トイレなど、食品以外の防災用品も一緒に確認しておくと安心です。
立秋は「秋が始まる日」ですが、急に暮らしを秋仕様に変える必要はありません。
夏のものを少しずつ使い切り、これからの台風シーズンや季節の変化に備える準備期間として、食品庫を整えてみてはいかがでしょうか。
厳しい残暑の中にも、朝夕の風や虫の声、旬の味覚から小さな秋を見つけながら、無理なく季節を進めていきたいですね。




