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二十四節気「白露(はくろ)」と七十二候
「草露白(くさのつゆしろし)」
「鶺鴒鳴(せきれいなく)」
「玄鳥去(つばめさる)」
についてまとめています。

2027年 白露と七十二候の早見表
| 区分 | 名称 | 2027年の日付 |
| 二十四節気 | 白露 | 9月8日(水)〜9月22日(水)ごろ |
| 初候 | 草露白 | 9月8日(水)〜9月12日(日)ごろ |
| 次候 | 鶺鴒鳴 | 9月13日(月)〜9月17日(金)ごろ |
| 末候 | 玄鳥去 | 9月18日(土)〜9月22日(水)ごろ |

手帳に書き留めたい方は
ご参考にどうぞ♪
この記事では白露と七十二候の意味や2027年の日程のほか、旬の食べ物や薬膳、ハーブ・アロマ、季節のお片付けなど、季節の移ろいを暮らしの中で楽しむヒントをご紹介します。
▼白露の一つ前、「処暑」の記事はこちら


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白露とは?2027年の白露はいつ?


二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動きをもとに1年を24に分けた、季節の移り変わりを示す暦です。
白露は二十四節気の15番目にあたり、例年9月7日ごろから9月22日ごろまで。
秋を初秋・仲秋・晩秋の3つに分けた暦では「仲秋」にあたり、処暑の次、秋分の前に訪れます。
2027年の白露は、9月8日(水)〜9月22日(水)ごろです。
2027年は9月8日5時28分に太陽黄経が165度となり、白露を迎えます。
(国立天文台「暦計算室」より)
国立天文台では、白露を「しらつゆが草に宿るころ」と説明しています。
また、1787年に出版された『こよみ便覧』には、白露について「陰気ようやく重なりて露凝(こご)りて白色(はくしき)となればなり」と記されています。
ここでいう「陰気」は、陽気とともに万物を構成すると考える陰陽の思想によるもの。
春夏の「陽」の季節から、秋冬の「陰」の季節へと移り、少しずつ秋の気配が深まっていく様子を表しているようです。
「白露」という言葉からは、草花についた露が朝の光を受け、白く輝いて見える情景が思い浮かびます。
「9月に入っても、あんまり涼しくならない……」とうんざりしてしまう日もありますが、白露のころになると、真夏とは少し違った空気を感じられるようになってきます。
朝、外へ出たときの空気が少しひんやりしていたり、日が暮れるのが早くなっていたり。
夜になると、どこからか秋の虫の声が聞こえてくることも。
目立たないけれど、身の回りには小さな秋のサインが少しずつ増えていきます。


ちなみに白露に入ってすぐの9月9日は「重陽の節句」。
菊を愛でたり、栗ごはんなどを味わったりしながら長寿を願う、秋の節句です。


2027年白露の七十二候


七十二候(しちじゅうにこう)は、二十四節気をそれぞれ3つに分け、約5日ごとの自然の変化を表した暦です。
白露の七十二候は、
初候「草露白(くさのつゆしろし)」
次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」
末候「玄鳥去(つばめさる)」
となっています。
草露白|草花に白い朝露が宿るころ


白露の初候は「草露白」。
読みは「くさのつゆしろし」で、例年9月7日〜9月12日ごろにあたります。
2026年の「草露白」は9月8日(水)〜9月12日(日)ごろです。
草や花の上に降りた露が、朝の光を受けて白く輝いて見えるころを表しています。
まさに「白露」という二十四節気をそのまま映したような言葉ですね。
露ができるのは、夜の間に地面や植物の表面が冷え、空気中の水蒸気が水滴になるため。
夏の間は蒸し暑かった朝も、少しずつ気温が下がるようになり、草花の上に小さな水滴を見つけられることがあります。
早起きした朝に庭や公園を歩いてみると、葉っぱの先についた露が朝日にきらきら輝いているかもしれません。
普段なら通り過ぎてしまうような景色ですが、暦を知っていると、「これが草露白なのかも」なんて、ちょっと嬉しくなりますよね。
鶺鴒鳴|セキレイの声が聞こえるころ


白露の次候は「鶺鴒鳴」。
読みは「せきれいなく」で、例年9月13日〜9月17日ごろにあたります。
2026年の「鶺鴒鳴」は9月13日(月)〜9月17日(金)ごろです。
鶺鴒(セキレイ)は、長い尾を上下に振りながら歩く姿が特徴的な鳥。
水辺だけでなく、街中の道路や公園などでも見かけることがあり、「チチン、チチン」と澄んだ声で鳴く種類もいます。
そんなセキレイは、昔から人々に親しまれてきた鳥でもあります。
日本神話では、イザナギとイザナミの二柱の神に夫婦の道を教えた鳥という伝承があり、恋教鳥(こいおしえどり)や恋告鳥(こいつげどり)とも呼ばれてきました。
そこから、夫婦円満や縁結びを連想させる鳥として親しまれることもあるそうです。
ちなみに、セキレイの仲間には一年を通して身近で見られる種類もいます。
「鶺鴒鳴」といっても、この時期だけ突然鳴き始めるわけではありません。
それでも、少しずつ涼しくなってくる白露のころに澄んだ鳴き声が聞こえてきたら、昔の人と同じように秋の訪れを感じてみるのもいいですね。
玄鳥去|ツバメが南へ帰っていくころ


白露の末候は「玄鳥去」。
読みは「つばめさる」で、例年9月18日〜9月22日ごろにあたります。
2026年の「玄鳥去」は9月18日(土)〜9月22日(水)ごろです。
「玄鳥(げんちょう)」とは、ツバメのこと。
「玄」という字には「黒」や「暗い色」という意味があり、黒っぽい羽をもつツバメを「玄鳥」と呼んだとされています。
春になると日本へ渡ってきて、軒下などに巣を作り子育てをしていたツバメたち。
「玄鳥去」は、そんなツバメたちが秋になり、暖かい地域へ向かって旅立つころを表しています。
日本で見られるツバメの多くは渡り鳥で、秋になると東南アジアなどの暖かい地域へ移動して冬を越します。
春の七十二候には、反対に「玄鳥至(つばめきたる)」という候があります。
春にやって来たツバメが、夏を日本で過ごし、秋になると再び南へ。
七十二候を一年通して見ていくと、同じ生き物が季節とともに巡っていることがわかるのも、面白いところです。
ツバメを見送るころには、次の二十四節気は「秋分」。
昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分を境に、次第に夜の時間が長くなり、季節はいよいよ秋の深まりへ向かっていきます。
白露におすすめの食べ物と薬膳の考え方


白露のころは、日中にはまだ蒸し暑さが残る一方で、朝晩は少しずつ涼しくなってくる時期です。
薬膳では秋になると乾燥への備えも意識しますが、日本ではまだ湿気の多い日も少なくありません。
夏の疲れや湿気を引きずりすぎないようにしながら、少しずつ深まる秋に合わせて食卓も整えていきたいですね。
今回は、白露のころに楽しみたいものとして、食用菊・里芋・ひやおろしをご紹介します。
季節の移ろいを感じながら、今の時期ならではの味わいを楽しんでみましょう。
食用菊|菊の節句に味わいたい秋の花


白露に入ってすぐ、9月9日は「重陽の節句」。
別名「菊の節句」とも呼ばれ、菊を眺めたり、菊酒を飲んだりして無病息災や長寿を願ってきました。


菊というと観賞する花のイメージが強いですが、日本では古くから食用としても親しまれています。
食用菊は、苦味を抑えて食べやすいように栽培された菊。
黄色や紫色などがあり、花びらをおひたしや酢の物、和え物などにしていただきます。
さっとゆでてもシャキシャキとした歯ごたえが残り、ほのかな苦味と菊らしい香りを楽しめるのが魅力です。
薬膳で菊花は、体にこもった余分な熱を冷まし、特に目の疲れや充血などが気になるときに用いられる食材として知られています。
ただし、菊花は寒性で体を冷やす性質をもつとされるため、冷えが気になる人は食べすぎには注意したいところです。
食用菊は、花びらをガクから外し、少量の酢を加えた熱湯でさっとゆでて、水気を切れば下ごしらえ完了。
おひたしや酢の物はもちろん、ほうれん草などの青菜と合わせれば、いつもの副菜にも秋らしい彩りを添えてくれます。
暮しの手帖社から刊行されているエッセイ集『すてきなあなたに』にも、菊の花を味わう印象的なエピソードがあります。
筆者は、大橋鎭子さん。
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロインのモデルとしても知られる方です。
お花の先生をされている方のお宅で、紫色の菊の花のおひたしをご馳走になり、その美しい色合いだけでなく、香りやシャキシャキとした食感、ほのかな甘みに驚いたという筆者。
その後、自宅でも試してみたところ、たっぷりあった菊が、ゆでるとほんの少しに。
「ずいぶん贅沢なご馳走」だったと振り返られているのが、とても印象に残っています。
十月の章のエピソードです
花を眺めて季節を楽しむだけでなく、その花を食卓でも味わう。
重陽の節句を迎える白露のころに、昔ながらのそんな秋の楽しみ方を取り入れてみるのも素敵ですね。
里芋|秋の実りを味わう芋名月の食べ物


秋になると旬を迎える里芋。
地域や品種によって時期は異なりますが、9月ごろから収穫が始まり、秋から冬にかけておいしい季節を迎えます。
薬膳では里芋は、「気」を補い、胃腸の働きを整える食材として扱われます。
夏の暑さで疲れが残っていたり、食欲が落ちていたりする白露のころにも取り入れやすい食材です。
また、里芋には食物繊維が含まれているため、日々の食事の中で腸内環境を整えたいときにも取り入れたいところ。
煮物や汁物にすれば、ねっとりとしたやさしい食感も楽しめます。
そして、里芋と秋の行事には深いかかわりがあります。
旧暦8月15日の十五夜は、別名「芋名月」。
現在のように月見団子を供える以前には、収穫した里芋を月に供えて実りに感謝する風習があり、十五夜に里芋を供えたことから「芋名月」と呼ばれるようになったとされています。
そんなお月見にちなんだ里芋料理のひとつが、「衣被(きぬかつぎ)」。
小さな里芋を皮付きのまま蒸したりゆでたりし、上の方だけ皮をむいて、塩や味噌などを添えていただく素朴な料理です。
つるりと皮をむいた白い里芋に少しだけ皮が残った姿が、昔の女性が頭から衣をかぶった姿に似ていることから「衣被」と呼ばれるようになったともいわれています。
中秋の名月は旧暦8月15日にあたるため、現在の暦では毎年日付が変わります。
白露の期間と重なる年もあれば、少し前後する年もありますが、ちょうど里芋がおいしくなる秋の時期。
「芋名月」と呼ばれてきた昔のお月見に思いを馳せながら、旬の里芋を味わってみるのもいいですね。
ひやおろし|秋だけの日本酒を味わう


お酒が苦手な方には申し訳ないのですが、白露のころに楽しみたい季節の味として、日本酒の「ひやおろし」もご紹介させてください。
ひやおろしは、春にできた日本酒を一度火入れして貯蔵し、ひんやりとした蔵の中でひと夏熟成させたもの。
秋になって味わいがまろやかになったところを、二度目の火入れをせずに出荷します。
夏を越して深まった旨みと、やわらかな飲み口を楽しめる、秋ならではの日本酒です。



秋は日本酒好きにとっては
少しそわそわする時期なのだそう。笑
夏を越してほどよく熟成した味わいを、そのまま楽しめるのがひやおろしの魅力。
似た言葉に「秋上がり」がありますが、こちらは夏の間に熟成し、秋になって酒質が良くなることを表す言葉です。
薬膳では、日本酒は温性で、体を温めて血の巡りを促すものとされています。
朝晩に少し涼しさを感じる白露のころには、ひやおろしを冷やしてすっきりと、あるいはぬるめの燗でゆっくり味わうのも秋らしい楽しみ方です。
そして、白露に入ってすぐの9月9日は「重陽の節句」。
昔から重陽の節句には、菊を浮かべた「菊酒」を飲み、長寿や無病息災を願う風習がありました。
食用菊を浮かべたひやおろしをいただけば、秋の味覚と昔ながらの季節行事を一緒に楽しめます。
飲みすぎには気をつけながら、その時季だけの日本酒で秋の訪れを味わってみるのもいいですね。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
酒類をご購入の際は、各販売店の年齢確認・販売条件をご確認ください。
白露におすすめのハーブとアロマ


白露のころは、9月9日の「重陽の節句」を迎え、菊が季節の主役になる時期です。
そこで今回は、どちらもキク科の植物である菊花とカモミールをご紹介します。
秋の夜が少しずつ長くなってくる白露のころに、キク科の植物のやさしい香りを楽しんでみましょう。
菊花|飲んで香って楽しむ秋のハーブ


食べ物の項では、生の食用菊をご紹介しましたが、ここでは乾燥させた「菊花(きくか)」のお話を。
中国では、菊花を乾燥させてお茶や生薬として古くから利用してきました。
漢方薬膳研究家・阪口珠未さん著『新版 毎日使える薬膳&漢方の食材事典』によると、清朝末期の権力者・西太后も、強いストレスにさらされるなかで菊花茶を愛飲していたそうです。
薬膳では菊花は、体にこもった余分な熱を冷ますとされ、特に目の疲れや充血、かすみなど、目にまつわる不調に用いられてきました。
菊花と枸杞子(クコの実)などを配合した漢方薬に「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」があり、かすみ目や疲れ目などに用いられることから、「飲む目薬」のように紹介されることもあります。
菊花そのものは、ハーブティーとして気軽に楽しむこともできます。
単独で淹れるのはもちろん、クコの実を加えたり、このあとご紹介するカモミールと合わせたりするのもおすすめです。
そして、せっかく乾燥した菊花を買ったなら、重陽の節句にちなんだもうひとつの楽しみ方も。
かつて重陽の節句には、乾燥させた菊の花を枕に詰める「菊枕」という風習がありました。
菊枕で眠ると、好きな人が夢に現れるというロマンチックな言い伝えも。
本格的な枕を作るのは少し大変なので、菊花を小さな布袋に入れて、枕元に置くサシェにしてみるのも楽しそうです。
カモミールなど好みのハーブを混ぜて、自分だけの「小さな菊枕」を作ってみるのも、重陽の節句らしい楽しみ方ですね。


ローマンカモミール|甘い香りでほっとひと息


カモミールにはいくつか種類がありますが、よく知られているのがローマンカモミールとジャーマンカモミールです。
ジャーマンは主にハーブティーやスキンケアなどで親しまれていますが、今回は精油としても使いやすいローマンカモミールをご紹介します。
ローマンカモミールは、りんごのような甘くやさしい香りが特徴。
「カモミール」という名前も、ギリシャ語で「地面のりんご」を意味する言葉に由来するといわれています。
気持ちをゆるめたいときや、緊張して頭の中が落ち着かないときなど、リラックスタイムに取り入れやすい香りです。
秋の夜が少しずつ長くなり、朝晩の空気も涼しくなってくる白露のころ。
カモミールのやさしい香りは、そんな季節の夜のリラックスタイムにもよく似合います。
また、精油だけでなく、ドライハーブとして楽しめるのもローマンカモミールの魅力です。
ハーブティーとして飲むこともできますが、一般的にお茶として親しまれているジャーマンカモミールに比べると、ローマンカモミールは苦味が強め。
単独で飲むよりも、はちみつを加えたり、ほかのハーブとブレンドしたりすると取り入れやすくなります。
今回ご紹介した菊花と同じキク科なので、菊花茶に少量をブレンドして、香りの違いを楽しんでみるのもよさそうです。
ハーブティーにすれば、やさしい香りを楽しみながらほっとひと息つきたい時間にもぴったり。
さらに、重陽の節句にちなんだ「菊枕」を小さなサシェで楽しむなら、乾燥した菊花にカモミールを混ぜて、自分好みの香りに仕上げてみても。
飲んで、香って、枕元でも。
白露のころの静かな夜に、カモミールのやさしい香りを取り入れてみてはいかがでしょうか。
キク科の植物にアレルギーがある方は、使用や飲用に注意してください。
白露のお片付けは「夏の寝具と秋の寝具の入れ替え準備」がおすすめ!


白露のころは、日中はまだ暑くても、朝晩には少しずつ涼しさを感じる時期。
まだ洗濯物が乾きやすいうちに、夏の寝具をお手入れして、秋冬用の寝具もすぐ使えるように準備しておきましょう。
白露のお片付けチェックリスト
- タオルケットや夏用の敷きパッドを洗う
- しっかり乾かしてから収納する
- 必要に応じて乾燥剤や防虫剤もチェックする
- 毛布や掛け布団を出して状態を確認する
- 洗える秋冬寝具は今のうちに洗っておく
まだ暑い日もあるので、夏物を一気に全部しまわなくても大丈夫。
暑い日と涼しい日のどちらにも対応できるように、少しずつ寝具を入れ替えていくくらいが、白露のころにはちょうどよさそうです。
季節が本格的に変わる前に、寝具も少しずつ秋支度。
気持ちよく眠れる環境を整えながら、暮らしの中にも秋を迎える準備を始めてみましょう。
▼白露の次、「秋分」の記事はこちら▼


▼白露の一つ前、「処暑」の記事はこちら▼










